ヨーロッパ通信 TOPページへ   ニェクジャより

田舎の聖夜(2009年1月6日)
ポーランドは敬虔なカトリック教の国。特に日曜の教会周辺にはミサに訪れる人だかりと駐車場に入りきらないほどの車の列ができるほど。そんな信心深いポーランド人は、クリスマスイブを一体どんな風に過ごすのだろうか?
 訪れたのはNiekurza(ニェクジャ)という東南ポーランドの田舎村。殆どが農業で生計を立てており、納屋には牛や豚が草を食み、庭から飛び出した鶏やアヒルが道路脇で車が通り過ぎるのを見送っている。到着したのは夕方6時。辺りはすっかり暗くなっているが、遠くから歌声と音楽が聞こえてきた。Kolednicy(コレンドニツェ)と呼ばれる、若者(子供)達だ。彼らは家々を回り歩き、Kolender(コレンダー)=クリスマスキャロルを歌う。歌い終わると家の者はお礼のお金を渡し、お互いクリスマスと新年の挨拶を交わす。
 これが済むと、いよいよ晩ごはん。テーブルは綺麗に整えられ、中央にはパンと教会でもらってきたOplatek(オプワテック)という白く薄いウエハースが置かれている。パンの置かれたテーブルクロスの下には干草が敷かれて盛り上がっている。急なお客があってもいいように、お皿は人数分よりも一人分多く用意されるものらしい。全員がそろうと、最年少者が聖書の一節を朗読、皆で祈りを捧げる。それが終わると、白いウエハース・オプワテックが各自に手渡される。お互いのオプワテックを少しちぎって食べ、健康や幸運など祝いの言葉を交わし、頬にキスをして挨拶する。それが終わると、いよいよ肉・卵なしの食事が始まる。
 まずはキャベツと白豆、キノコの煮込み。続いて、ジャガイモ入りキノコスープ、キャベツとキノコのポーランド風餃子・ピェロギ、魚(鯉、マス)のフライが出された。飲み物は干しプルーンのジュース。
 厳かな食事が済むと、コレンダー(クリスマスキャロル)を皆で歌う。何種類もあり、延々と歌は続く。こうして夜は更けていくが、0時にイエスが降誕するのを祝い教会へ皆で足を運ぶ。そこでもコレンダーが合唱される。
 25日は朝から(といっても、前夜が遅いので10時頃)肉料理。ウォッカで乾杯をしながら、26日の祝日までパーティーは続く。 (鳥)

コレンドニツェの若者達。
お化けの格好をしているので一瞬何事かと驚く

魚はパン粉のみをつけて油で揚げる。卵は使わない

相手のオプワテックを割って食べ、
相手の健康や幸せを祈る言葉を掛け合う


食事が済むと、コレンダーを大合唱


25日の朝。早速肉料理

25日、ハム・ソーセージも盛りだくさん

クリスマスが近づくと、生きた鯉を売るスタンドが
あちこちに見られる。写真は上が鯉、下が鱒


人数分+一人分のセッティング

オプワテック。味はない

ケーキも数種類。チーズケーキ、チョコレートやナッツのケーキなど


塩漬けニシンのマリネもクリスマスのご馳走の一つ

干草の上に載せられたパンとオプワテック


キノコ、キャベツ、白豆の煮込み

ジャガイモ入りキノコスープ

キャベツとキノコ入り餃子・ピェロギ
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