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世界遺産 南ポーランドの木造教会群(2006年5月24日)

Lipnica Morowana(ムロヴァナ・リプニツァ
Polska(ポルスカ=ポーランド)という国名は、野原が語源と言われる通り、この国は本当に平らな草原が続く。しかし、例外的に一部、チェコ、スロバキアとの国境には2000m級のタトラ山脈が連なり、違った風景が実に新鮮だ。三角屋根の民家、方言、音楽、踊り、民族衣装等、この地方の風土が育んだ独特の文化は、興味深い。
山で採れる木材を使い、中世時代から受け継がれる、丸太を水平に組み合わせる技術で建てられた教会も、ここ一帯でしか見られない貴重な文化遺産の一つで、2003年ユネスコ世界遺産に登録されている。これらの教会はその当時は貴族の金銭的援助を受け、次第に地位の象徴となっていったそうだが、現在はひっそりと佇んでいる。実際教会を訪れるには、様々な村に点在しているため、車で回ることをお薦めする。道路を走っていると、茶色の看板に白い文字で表示が出ているが、案外小さいのでうっかりすると見落としてしまうのでご注意を。世界遺産に登録されている数ある木造教会群の中から、今回訪れた4箇所の教会を紹介する。(鳥)


Lipnica Morowana(ムロヴァナ・リプニツァ

Lipnica Morowana(ムロヴァナ・リプニツァ

Debno(デンブノ)

Debno(デンブノ)

Debno(デンブノ)

Sekowa(セコヴァ)

Sekowa(セコヴァ)

Binarowa(ビナロヴァ)

Binarowa(ビナロヴァ)
Lipnica Morowana(ムロヴァナ・リプニツァ)

聖レオナルド教会は、1141年に建築が始まったゴシック様式の教会。現在の建物は15世紀からの特徴が強く、16世紀には伝統的な屋根が増築された。内部の天井や壁は、15世紀から1711年にかけて段階的に手を加えられた壁画で装飾されている。
アクセス:Tarnow市からE40Krakow方面へ約45kmのBochniaより南へ約15km
Binarowa(ビナロヴァ)

聖ミカエル教会は、後期ゴシック様式でもみの木が使われている。内部壁と天井のみならず、装置にも多彩な植物をモチーフにした装飾が見られる。17世紀までにバロック様式の装飾も付け加えられていった。
アクセス:Gorlice市から98号線Jaslo方面へ約10km、左折し980号線約5km
Sekowa(セコヴァ)

聖フィリップ・使徒ヤクブ教会は16世紀始めに建設された、ゴシック後期の建物。勾配の鋭い、地面に届かんばかりに伸びている屋根は特徴的。第一次世界大戦中、オーストリア・ハンガリー軍により教会は荒らされ、軍人らは塹壕の強化や燃料目的で教会を解体し、内部を完全に破壊してしまったが、戦後、ただちに地元の議員の指導で復旧活動が行われ、昔の姿を取り戻している。
アクセス:Gorlice市からスロヴァキア国境方面へ約5m
Debno(デンブノ)

15世紀後半に建てられた聖ミカエル教会。内部には77に及ぶ動植物などの絵柄が、33色という多彩な色で見事に描かれている。不思議なことに、この色は現在でも何を原材料に作られたのかわかっていないため、修復ができず保存に注意が払われている。この他、5世紀頃作られたといわれる大変古い鉄琴(通常は長い音板が高音、短い音板が低音だが、逆になっている)も面白い。
アクセス:Nowy Targ市から969号線Nowy Sacz方面へ約15km
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