ヨーロッパ通信 TOPページへ   サンクトペテルブルグ より

宗教ART
第7弾 ひときわ目立つ教会
(2006年10月17日)


遠くからでも抜群の存在感

水色と黄緑の組み合わせはロシアっぽいような、そうでないような・・

ロシア正教会のたまねぎ型(葱坊主形)が飾られている屋根「クーポラ」。独特な形とカラフルに彩られた屋根の鮮やさを目にするとおとぎ話や空想の世界に迷い込んだ気分だ。アジアの寺院の屋根でも目を引く色合いのものがあるが、ロシアの屋根はエナメルで覆われていて、光沢のある質感が一層存在感をひきたてている。このクーポラは5つで成り立ちイエスとその4使徒を表しているということだ。

 さてペテルブルグでこの屋根を持つロシア正教会、純ロシア風寺院に似せて建てられたのが、エカチェリーナ運河横のスパース・ナ・クラヴィー教会(キリスト復活教会)だ。アレクサンドル2世暗殺事件後、記念として建てられたもので『血の上の教会』とも呼ばれる。屋根と外壁絵に濃い水色を多く使用しており、赤レンガの壁とのコントラストが美しい。

教会内部もロシア正教会の基本的な宗教画像であるイコン(イコノスタス)、そして天井中央の見事なモザイク画が高い評価を得ている。どちらもロシア大型絵画の巨匠と言われるミハイル・ネステロフが下絵を描いたものだ。内部は薄暗かったがかすかな光りの中での方がイコンの神秘性は増す。そんな中、アレクサンドル2世がちょうど殺害された場所に置かれた天蓋はちょうど窓の横でたくさんの野中で輝いていて、感慨にふけってしまった。

ヨーロッパに近いペテルブルグ、そこで一番
「ロシアに来た」という実感がわいた場所だった。 (凛)


天井のモザイク画

夜も観光客が耐えない運河沿いの教会

薄闇の中での内部モザイク画と中央のイコン
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