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番外編・来春まで日本開催!大エルミタージュ美術館展 
(2006年12月7日)


秋が深まる東京・上野公園を通り会場へ

チケットやポスターに選ばれたのはゴーギャンの「果実を持つ女」

東京の内装装飾ではヨルダン階段を写真で再現。

お土産にはマトリョーシカ(ロシアこけし人形)はもちろん、
その鍋つかみも販売(¥2000)

世界最大の美術宝庫であるエルミタージュ美術館。冬宮として建設された18世紀当時は3500点弱、その後エカチェリーナ2世や芸術のパトロンらによる個人コレクションを合わせた絵画コレクションは約3万点にもなる。その中から「都市と自然と人々」をテーマに厳選された巨匠達の作品来日ということで、東京都美術館へ足を運んだ。

展覧会は3部構成になっていた。第1部は「家庭の情景」。人が主体となる絵画の中に庭だったり窓から見える風景だったりと自然が馴染んでいる。いかにもルノワールらしい「扇子を持つ女」の自然体な姿はやはり人気の作品だった。第2部「人と自然の共生」ではモネの風景画やこの展覧会ポスターになっているゴーギャン、そしてピカソでは「農夫の妻」とやはり自然に関する作品。第3部「都市の肖像」では、イタリアのヴェネチアやナポリ、フランスのセーヌ川風景など、来場する人たちがきっと訪れたことが多い場所を描いたものが多く、絵から蘇る思い出のシーンに浸るような人が多かった。あまり知られていない作品でもこうして日本人が馴染みやすく親しみやすく感じるものが選ばれているのだろう。

展示はもちろんだが、建築としても評価の高いエルミタージュ美術館を感じられる工夫も見所だろう。入場すると美術館外観の写真パネルが広がり、美術館の支柱の模造が内部を飾る。会場内に本場美術館内の正面階段(ヨルダン階段)を巨大な写真で再現、特殊なペーパーに印刷されているそうで立体感があり、その写真を見ながら実際の階段をのぼる配置になっていて臨場感もある。東京都美術館の場合その位置にちょうど作品展示ができない設計になっており、名画に浸る来場者の気持ちがそこで途絶えることのなく次の展示会場まで導く配慮だそうだ。来年は名古屋、京都と続いて開催されるが、どんな内部装飾になるかはまだ検討されている。

 さて本場も入場には行列だが、東京では平日で5000〜6000人の来場と大変盛況、絵に非常に近く寄りながら移動しないと人だかりで鑑賞しにくいものが多かった。遠くから全体の構図を鑑賞したい…という声が多いというが、じっくり見たいならエルミタージュへ来い、ということなのだろう。(凛)



美術館にきたらやはりカフェへ。
東京パレスホテルでは今回の展覧会記念メニューがある

大エルミタージュ美術館展情報
東京 東京都美術館
12月24日まで
名古屋 名古屋市美術館 2008年1月5日 〜 3月4日

京都  京都市美術館  2008年3月14日 〜 5月13日

参考:来春4月〜再来年には同じくロシア・サンクトペテルブルグの国立ロシア美術館の展覧会が行われる。
東京都美術館では 08年4月28日〜7月8日予定

関連リンク:
まさにArt「美術宝庫・エルミタージュ美術館」

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